世界遺産!ベルリンの博物館島徹底ガイド〜見どころ、お得なチケットなど

博物館島(Museumsinsel)はベルリンの中心地ミッテにあり、シュプレー川に囲まれた、5つの博物館から成り立った、その名の通り”ミュージアムの島”です。5つのミュージアムには古代エジプト、ギリシャ、ローマ帝国時代、その他ヨーロッパの歴史の遺物が眠り、ユネスコの世界遺産に登録されています。それぞれのミュージアムの建物自体も観る価値があり、ベルリンの観光では必見の場所です。

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博物館島の歴史

博物館島はベルリンの起源となっている場所に建てられています。川に囲まれたユニークな場所ですが、古くからの歴史があるんですね。13世紀あたりにできたベルリンとその姉妹都市Cölln。当時は小さく、ミュージアム島がある場所あたりがCöllnでした。

上の図は1688年のベルリンの様子。ピンクの場所がベルリンで、黄色い場所(今のミュージアム島とフィッシャーインゼルの場所)がCöllnです。

1830年にまず初めの博物館、旧博物館が建てられました。もともとはプロイセン王室のコレクションの収蔵と展示が目的でした。30年後にもう一つのプロイセン王室のミュージアムとして、新博物館が建てられました。1876年には旧ナショナルギャラリーが建てられ、この頃からすでにミュージアム島として知られるようになりました。20世紀に入り、その他の2つのミュージアム、ボーデミュージアム(1904年)、ペルガモンミュージアム(1930年)が建てられました。

第二次世界大戦で多大な被害を受けます。島全体が大きなダメージを受け、新博物館は完全に破壊されていました。戦後、博物館島は東ベルリンにあり、DDR政権の下で修復が始められましたが、新博物館は壊滅状態のままでした。

ベルリンの壁崩壊から10年後の1999年に、本格的なミュージアム島の修復、改装計画が始められました。新博物館の再建、他の4つのミュージアムの修復がなされましたが、それに付け加え、5つのミュージアムを繋げる遊歩道の建設、全てのミュージアムをまとめる1つのエントランスの建設などの計画が進められています。

博物館のチケット

チケットの値段はペルガモン博物館、新博物館、ボーデ博物館が12ユーロ、旧ナショナルギャラリーと旧博物館が10ユーロ。ミュージアム1日有効の共通券は18ユーロです。(18歳以下は無料です。)チケットはミュージアム島で買うと並ぶことが多いので、事前に購入しておくことをお勧めします。ベルリンミュージアムの公式サイトで購入できます。

その他にお得に博物館島のミュージアムを回れるチケットとして、ミュージアムパス(3日間有効29ユーロ)、ベルリンウェルカムカード+ミュージアムアイランド(3日間有効44ユーロ〜)があります。一つ以上の博物館を観る予定の方は、共通券やパスの利用がお得ですね。ミュージアムパスやウェルカムカードは博物館島だけでなく、他にもいろんな割引や特典があります。詳しくはこちらのページに書いておきました。

ペルガモン博物館

photo by volkersworld

ペルガモン博物館は19世紀に発掘されたペルガモンの大祭壇などの大きな歴史的遺物を展示するために5つ目のミュージアムとして1930年に建てられました。コレクションは古代ローマ、ギリシャ、バビロン、イスラム美術など多岐に渡ります。バビロニアの”イシュタール門”や古代都市ミレトゥスの”ミレトゥスの市場門”など、遺跡がそのままやってきたような展示は圧巻で、ベルリンで最も人気のミュージアムです。

ペルガモンミュージアムの展示

  • ペルガモンの大祭壇: (紀元前180年〜160年頃)小アジアのペルガモンで建造された大祭壇。壁面の彫刻にはギリシャ神話の神々と巨人族との戦いが表されている。
  • イシュタール門:(紀元前560年頃)バビロニアの古都バビロンの中央入り口を飾った青いレンガの門。壁面の装飾には牡牛やライオン、獣の絵画があしらわれている。
  • ミレトゥスの市場門:(2世紀頃)現トルコにあった街ミレトゥスに建てられた大理石の門
  • ギリシャ、ローマ帝国の美術品
  • メソポタミア地方の美術品
  • イスラムの美術品

ペルガモンミュージアムは現在改装中で、ペルガモンの大祭壇を展示している部屋が2019年までクローズしていますが、その他の展示でも十分満足できる内容です。

ペルガモンミュージアムはとても人気なので混み合います。入場に1時間以上待ちということも。観光で1時間も待つなんて時間がもったいないので、事前に時間予約をすることをお勧めします。ペルガモンミュージアムのサイト(ドイツ語)、またはこちらの旅行サイトで予約できます。

ベルリンウェルカムカードなどのチケットをすでに持っている場合は、チケット購入無しの時間予約もできます。ペルガモンミュージアムのサイトの予約のところで、Pergamonmuseum frei: übrige(ペルガモンミュージアム無料: その他)の場所を選べば良いです。

ボーデ博物館

photo by Nils

photo by micharl_foto

博物館島の先端にあり、カーブした形とドームが印象的な綺麗な建築の博物館です。広範囲にわたる改装工事の後、2006年に再びオープンしました。展示は中世から18世紀の主にイタリア、ドイツからの彫刻のコレクション、ビザンティンの美術品、コイン、メダルのコレクション。ベルリンの絵画館からの絵画150作品もこちらに展示されています。建物は外観だけでなく、中の装飾も綺麗で見ごたえがあります。建物の雰囲気と合わせて展示品を楽しめる素敵なミュージアムです。2階にはカフェもあり、ミュージアム巡りで疲れた体を休められます。

ボーデミュージアムの展示

  • 彫刻作品:世界有数の数を誇る彫刻の数々。中世イタリアゴシック期、ルネサンス期、ドイツゴシック期からの作品のコレクション。
  • ビザンティンの美術品:5世紀から15世紀の東ローマ帝国で発展した美術の重要なコレクション。
  • コイン、メダル:紀元前から現代に渡る、50万にものぼる膨大な数のコレクション。
  • 古典派の絵画:ベルリン絵画館から厳選された150の絵画作品。彫刻作品と呼応した展示となっている。

ボーデ博物館はペルガモン博物館に比べて空いていますので、ゆっくり見学できます。

旧ナショナルギャラリー

photo by Dennis Jarvis

神殿のような建築が圧巻のこちらの旧ナショナルギャラリー。アテネのアクロポリスを模して、1876年から1876年の間に建てられました。絵画コレクションは新古典主義やロマン主義から印象派、モダンアートまで、19世紀の画家を中心に1000展以上にものぼります。カスパー・ダビット・フリードリヒ、モネ、マネ、ルノアール、マックス・リーバーマンなど印象派の著名な画家やドイツ印象派の作品が楽しめます。素晴らしい絵画の数々に時間を忘れられてしまいますので、絵画好きの方は必見です。

旧ナショナルギャラリーの展示

  • ゲーテ・ロマン主義時代のコレクション:カスパー・ダビッド・フリードリヒ作品展示の部屋はこのギャラリーのハイライトの一つ。
  • 印象派の作品:マネ・モネ・ルノアールなどのフランス印象派の作品
  • 19世紀の彫刻、絵画

新博物館

photo by jev55

新博物館は旧博物館に入りきらなかった古代の遺物を展示するために建てられ、建物の素晴らしさなどから19世紀当時のランドマーク的な存在でした。世界大戦の被害により1999年までは壊滅状態のままでしたが、2009年に再びオープンしました。建物内部はレンガや円柱を多用した凝った造りで、古代のアート作品を観るのにとても良い雰囲気になっています。展示品は古代エジプトの遺物を中心に、古代ローマ、ギリシャ、石器時代の美術品など。こちらの有名なネフェルティティの胸像は必見です。

新博物館の展示

  • ネフェルティティの胸像:“美しい者が訪れた”という意味の名前を持つ、古代エジプトの美女。とても神秘的な像で、写真撮影は厳禁。
  • 古代エジプトの作品:古代エジプト像、パピルスコレクション、棺など豊富な遺物の数々。
  • 先史時代のコレクション

こちらには雰囲気の良いテーブルサービスのレストランがあり、エジプト風のメニューもあります。ミュージアムの中のレストランにしては割としっかりしているので、観光中のランチにも良いですね。

旧博物館

photo by Flavio Ensiki

1830年に建てられたミュージアム島の第一号の旧博物館。ギリシャの神殿を思わせる18の円柱に支えられた横長の外観が印象的です。建物の上部には”あらゆる古代遺物と美術の研究のためにフリードリヒウィルヘルム3世が1828年にこのミュージアムを創設した”という碑文が書かれています。こちらでは主に古代ギリシャ、ローマ時代の美術品が展示されており、古代イタリアの都市群、エトルリアの美術品のコレクションはイタリア外で一番の規模を誇ります。

旧博物館の展示

  • 古代ギリシャの美術品:石造りの彫刻作品、ジュエリーなどのコレクション
  • ローマ帝国、エトルリア国家の美術品:シーザーとクレオパトラの肖像など重要な歴史遺物のコレクション

博物館島への行き方

  • ハッケシャーマルクト駅より徒歩10分
  • トラムM1、M12の駅Am Kupfergrabenより徒歩6分
  • バス100、200の停留所Lustgartenよりすぐ

博物館島は観光の中心地にあるので、どこからでもアクセスしやすいです。

博物館の開演時間

火、水、金、土、日:10:00〜18:00

木:10:00〜20:00

月曜閉館

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